↑以前、obsidianのcanvasボード上に作画資料をまとめる方法は記事にしました。
ただ、最近は資料管理だけにとどまらず、
canvas空間は模写した絵の管理とその知識の関連付けにも使えるんじゃないかとも考えていました。
要は、canvasをお絵描きの練習にも役立てようってことです。
『空間と人』をテーマに
ここのところ空間に人を描く練習をしたいなぁ……と思っていたので、
どうせなら「空間と人」を練習テーマにしようと思いました。
いい練習方法がないかなぁ……と思ってネットを探していたら、こんなツイートを発見。
お絵描き界隈では有名な方のポストなのですが、これを見つけたときはっとしました。
箱ははっきりとパースがついた面で構成されてるので、その中に人をいい感じに配置する練習を積めば確かに「空間に人を表現する」感覚がつかめるのでは!?
ポーズマニアックスを活用
ということで、ツイートを参考にポーズマニアックスを摸写練習に活用してみました。
ポーズマニアックスには、「バウンディングボックス(bounding box)」という項目が設定にあります。これをONにすることでモデルを格子グリッドで囲むことができます。
人体のパーツを箱と見立てて書くことはよく言われていますが、『箱の中」 に人体を入れて書くというやり方は今まで自分は意識してこなかった方法でして……
実際やってみるとかなり練習になりました。
実際に模写する際に、箱の高さを4分割して捉えてみると、各面に体の各部位がいい感じに乗っているのが感覚に掴むことができました。
一番上から数えて
- 1/4面:乳首あたり
- 2/4面:股下あたり
- 4/3面:膝下あたり
- 4/4面:足元
こういった点を意識しながら、箱をもとに人体のパーツを配置すればいいんだ!といった形です(最低限のパースの知識は必要ですので、悪しからず……)。
箱を置いて、それを高さの方向に分割、各面に該当のパーツ部位がくるように意識して書くことで、空間にいい感じに人を乗せる。
ポーズマニアックスをいろんなアングルで模写していくことで、空間に人を置く感覚がつかめてきた感じがします。
canvasボードに練習したアングルをまとめる
ただ、闇雲に模写し散らかして終わるだけなら今までの普通の練習方法と同じなので、ここでcanvasを使用します。
これは、実際に模写し終えた絵の元となった画像をcanvasボード上に配置しています。
自分の模写練習絵をcanvas上に貼ってもいいのかなと思ったのですが、いろいろ別の人を複数描いてみたりと練習の痕跡がぐちゃぐちゃしてしまうので、すっきりした元画像を配置することにしています。
ルールとしては
- 一枚模写し終えるたびに、posemaniacsのモデル画像をスクショして貼る
- 同じポーズの別アングルの画像は近くに並べる
- 似たポーズ、似たアングルの画像は近くに置くか、矢印等で関連付けする
こういった形で模写練習+canvasボード作成を日課にしていたところ、かなり自分の中でいい効果が生まれてきた実感があります。
模写絵を配置したCanvasボード作成の効果
実際に模写した元絵が貼られているので、すべての画像の細部に目が行き届くようになっているというのがポイントです。
これが模写していない画像をただ並べただけだったなら、あまり効果はなかったでしょう。
具体的には
- 頭の中でポーズの別アングルが、パース空間に合わせて段々想像できるようになってきた。
- 似たポーズ、かつ似た角度のポーズが並べられることで、『違い」の部分が見出しやすくなり、同一アングル上でのパーツ位置の感覚が少しずつ分かってきた。
下の画像を例にとると、脚を横に伸ばした時の空間上での高さや角度の表現方法と足を斜めに広げたときの空間上での表現方法の微妙な差異が見て取れます。
摸写し終えて細部まで目が行き届くようになった画像同士を見比べることで、よりはっきりその差異が認識できるようになった感じがします。
ポイントは、模写し終えた画像をすぐにスクショしてボード上に貼り、以前に模写し終えた画像で似たアングルやポーズ等と見比べることです。
頭の中で視覚イメージ記憶がまだ鮮明なうちに、過去の履歴と関連付けることで頭の中の空間表現にかかわる知識が更新されていく感覚があります。
いやぁ……書いてみて言語化むっずー!って思いますが……
是非やってみてほしい……めっちゃアハ体験感じれますから。
練習した元絵を参考画像として再利用できる
これもいいことなんですが、こうした模写し終えた絵がcanvasボード上に履歴として残るので、参考資料として再利用できます。
あー……前に練習したあのポーズ書きたいんだけど……という時……ありますよね?
普通なら模写って模写し終えた絵とは「もうサヨナラ~、二度と会わないかも」みたいなことが起きがちなんですが、
なんとこの方法を使えば、過去の練習履歴がそのままcanvas上にきちんと貼られているので、都度参考資料として再利用できるんです。
ひゃ~~~!これなかなか画期的。
練習すればするほど、頭の中の引き出しと参考資料が増えていくって素敵じゃないですか?
まとめ
まだやり始めなので、ここからやり方なども発展の余地がありますが、
Canvas上に模写した物を整理して、ある種の『脳内イメージ知識空間』を作っていく方法をこれからも深化させていきたい所存です。
よいobsidian Lifeを!